義理人情だ、ジャイアント馬場の全日本プロレス。

松本市民体育館のプロレス杮落とし興業で、熱気の中ジャンボ鶴田対小橋健太の試合が始まる、時計を見たら21時を過ぎていた。それは今から23年前の今日、全日本プロレス"1992エキサイトシリーズ松本大会"だった。通常20時過ぎ頃に終る地方のプロレス興業では有り得ない事。そして鶴田軍と超世代軍をシングルで対決するカード編成は当時武道館など大会場向けのカードで、これも地方では前例がなく、今後も有り得ないだろう。

では何故?

それは全日本プロレスで活躍し前年に若くして他界した、ロッキー羽田選手への思いから。引退後は松本で飲食店を経営しながら全日本のプロレス興業も手がけてきた羽田、そんな彼に対する義理人情に厚いジャイアント馬場の心からの気持ちの表れだった事は想像がつく。

プロレスファンとしてその場に立ち会えた事をほこりに思う。