一寸の巾と変換

私は毎日このブログをPCで更新しています。ブログをスマホガラケーで更新している人もいるかもしれませんが、両手を使えていちいち指先を見なくて済むキーボードが断然早くて簡単ですよね。携帯で文字入力する時は片手でやるんですが、以前これを両手でやっている人がいて、それはそれで良くやるなと思いました。

そしてこの変換なる事を発明した人はほんと凄いなと、大発明ですよね。

私が一番初めに就いた仕事が印刷関係の為、私の中で文字入力と言えば一寸の巾になってしまいます、あれもよく考えたなって思いますけど。一寸の巾は一昔前の印刷物の作成にはなくてはならなかった写植機の文字配列の事です。文字を形で分け文字盤の中に並べてあります、それを覚え易く言葉、文章にしたのが一寸の巾です。こいつを全部暗記します。そして目的の文字をみつけ一文字づつシャッターを切って最後に現像します。文字を間違えてもその場で修正はできません、現像後手作業の修正となります。だからこの仕事は細かい神経と計算を使う職人の仕事なんです、その為私には向いていませんでした(笑)

オニャンコクラブのメンバー永田ルリ子さんが当時書いていた丸文字が写植の大手メーカー写研に採用されました、その名も"ルリール体"堅いイメージの写研が良くやったなと関心します。確か私が印刷関係の会社を退職した後の事だと思います。その為あまり印象にない文字ですが、この文字は文字盤を買った後使用するにはフジテレビに利用料を払わなければいけなかったみたいな話を聞いた事があります。これって元祖秋元商法ではないでしょうか。もしもう四半世紀後の現在の出来事だったら文字盤を使うにはCDを100枚買わなければいけないなんて言いそうですね。