小黒城跡

子供の頃の遊び場に山の神と名付けられた場所がありました。

なぜ山の神なのかはわかりませんが、土地全体に沢山の木が生え、小さい祠があるからでしょう。

私の住む町は高台にあり、山の神はその延長に位置しますが、実際は下の地域小黒部落の持ち物になります。毎年秋のお祭りになると何か幟みたいな物を立てています。

ここは木が沢山生えて、外から見ると林みたいですが、祠へ向けてと土地の輪郭に沿って歩道があり、そこを自転車でぐるぐる回ったりして遊んだものです。東側に石段があり下ると小黒地域に行けます。

そのまた東側にも盛り上がった土地があり沢山の木が生えています。その先は急斜面の崖になっています。昔ここにも遊びで入ったのですが、木が多く手入れもしていないので、常に遊ぼうと思うような場所ではなく、秘密基地を作った記憶があります。

この謎の密林、最近になりある事実がわかりました。実は小黒城跡だったのです。

昔から雑木林というイメージで、ここに入る人は殆どいませんから、城跡とは思ってもみませんでした。

昨日思い切って進入してみました、東側の高台にあり、よく見ると郭というのでしょうか?輪郭も残っていて小さいながら城であった形跡はあります。相変わらず薄暗いイメージはありますが、以前より木はまびいてあり、全体が見渡せる状態ではありました。そしてとなりの山の神との間はお堀の跡にも見えます。今まで数十年間ただの狭い通路くらいにしか考えていませんでしたので、改めて城跡として見ると少し新鮮ですね。

我が町の北側に春日城址公園と言う場所があり、現在は沢山の桜の木が植えられ、市内で有名な桜スポットです。城下には伊那部宿なる場所も現存します。小黒城は場所的にもこの春日城と関係のあるお城ではないのでしょうか。

昔からある近所の遊び場だった場所がが城跡だったとはただ驚くばかりです。

少し遠くから眺めた小黒城址