人生色々

10年前小学校の同級会がありました。開催の経緯は忘れてしまいましたが、M君が中心となり突然企画された印象だったのです。話が来た時私も参加できるかわかりませんでしたし、急すぎるので開催は無理だろうと感じていたのです。しかし蓋を開けたら大成功、結果私もその場にいました。卒業以来一度も行われなかった為26年ぶりに恩師と再会しました。

先生は29歳から34歳までの6年間この伊那の地で教員をしその後地元の北信に移動となったのです。国語の教師であり、スポーツも万能、スキーはプロ級のスーパー先生でした、性格も温厚な若者と言うイメージで忘れられない恩師の一人でもありました。

 

ある時沢山の友達と共に先生に叱られました。パー状態の両手で挟む形で頬にバチンとやられました。今でもその時の痛さやイメージが鮮明に残っています。体が小さく弱かった私ですが、同じに扱ってくれて嬉しかったと酒を酌み交わしながら先生に話しました。後日送られてきた封書の中に川柳としてそれがありました。

 

「先生のピンタ痛しと今さらに次々上がる半ば苦言に」

 

先生私は感謝ですよ、まじに。

 

 

 

宴もたけなわとなり、最後に恩師が挨拶をしてくれました、その時「皆さんの人生の折り返し地点でこのような機会に恵まれ、担任として嬉しく思います」と言ったのです。折り返し地点、今が?

その時その意味をあまり重要視していなかったのですが、それは私にとって、深い意味のある言葉だったのです。

 

あれから10年経ち私の生活は激変しました。まさにあの時折り返し地点だったのです。そこを踏まえた行動があの時点でできていたら、私の今の状況は少しは違った物になっていたでしょう。

恩師はやはり恩師です。

 

やっとそこに気づきここ数年の私はそれまでとは考えが変わり、少しづつできる範囲で行動を変えています。しかし同年代の私の友人達には私の考えは理解してもらえないみたいです。行動を見ていて10年前とスタンスが変わらないからです。しかしある意味それはその人にとって全てが順調であり、変える必要のないベストな状態、良い事なのです。

まさに人生色々ですね。