父と子と。

タレントの時東ぁみさんがブログやTwitterで悲しみを伝えていました。お父さんがお亡くなりになられたようです、心中察します。

私も若い頃父を亡くしました、その時父は53歳で誰もが若すぎると悲しみました。

兄弟が沢山いるのになぜ父だけが、そして身内が亡くなるなんて事が現実に起きるとは信じられない思いでいっぱいでした。

それから十数年後父の兄が亡くなった時従兄弟の兄ちゃんに

「おまえ達兄弟はあんな若い時にこんな思いをしたんだな」と言われました。

肉親が亡くなる悲しみは当事者にならないとわからないものなのです。

今から10年前の夏、車山高原で『音楽の奏原2005』なるイベントが開催され私は出かけていきました。

県内のミュージシャンと有名ミュージシャンが同じステージに立ち歌いました。

地元の美咲さん(当時)清水まなぶさん、若干20歳のリサハリムさん、後に大ヒットを飛ばすメジャーデビューしたばかりの植村 花菜さん。そしてとりは中村あゆみさんでした。

中村あゆみさんは新しいアルバムを出したばかりでその中からも数曲歌いました。

彼女は少し気分が乗ったと言うか感情が盛り上がり、一つ新幹線を遅らせてもう少し歌うんだとステージを延長した記憶があります。

それはなぜか、この時の新しいアルバムはその時の彼女の心境がかなり入り込んでいたからなのです。

一つは離婚、旦那が若い娘の元に走ってしまった結末を歌った"birthday 39"

そしてもう一つは突然亡くなってしまった父への思いを歌にした"Daddy"です。

特に"Daddy"この歌に対する思いを切々と語った彼女の姿は今でも鮮明に覚えています、まさか亡くなるとは思わないので、家に戻らず仕事を優先した事を後悔していました。あの時帰っていればと。

同じ思いを経験した私、この時父が亡くなってから20年たっていて思うところがあり、命日も後半月後にひかえていました。そんな私に彼女の気持ちはダイレクトに伝わりました。

私は後数年で父が亡くなった年齢になります、複雑な心境です。