新日本プロレス2月の思い出。

自分の前の席で観戦していた人が突然立ち上がりました。

「わしも空手やってるんじゃ!」

はぁプロレスラー相手にこいつは何を言っているんだ?

しかもテレビ中継ありだぞ。

それは新日本プロレス"91スーパーフェブルアリ駒ヶ根大会"での出来事でした。

その人は地元の興業では良く見かけた兄ちゃん、第五試合青柳政司獣神サンダーライガー越中詩朗対ヒロ斉藤後藤達俊、S・Sマシンの試合開始早々、一緒にきた友人と延々と野次を飛ばしていたのです。当時マシン達はブロンドアウトローズを結成していて、後藤選手は以前とはイメージを変えて金髪にしていたのです。その後藤選手がリングインする度に「うえだーっ、うえだーっ」とやっていたのです。

金髪レスラー=上田馬ノ助という発想からでた野次でしょう。

あまりしつこいのでいい加減後藤がキレ、エプロンから下り客席をにらんだのです。

そして冒頭の台詞をこの兄ちゃんは叫んだのでした。

相手はミスターバックドロップ後藤達俊です、勝てるわけないだろう、死ぬぞ。

リングサイドには金本や山本、小原等当時のヤングライオンが集結してきました。いよいよつまみ出すかと思って見ていると、ヤングライオンの視線は先輩の松田納に向いています、しかし彼は下を向いたままです。結局GOサインは出しませんでした。

ミスター高橋も何か言ったようにも感じましたが、兄ちゃんは摘み出される事もなく試合は終了しました。

流石にばつが悪かったのでしょうこの二人の野次は途中から声援に変わっていました

「後藤、後藤」と

最初から素直にそう応援しろよと思いました。

トラブルが印象に残ったこの大会でしたが、新日本プロレスの入場チケットは日時の表記がないのが殆どです。だから半券を後から見てもいつの物だかわからないのです。でこの駒ヶ根大会2月の何日かずっと不明でしたが、当時使用していた手帳に2月10日新日本と書いてありました。そして購入していないと思っていたパンフも出てきました。

めでたし、めでたし。

2月のプロレス観戦の話終り。

さあ、明日から3月だ!