バレンタインの思い出。

昔勤務していた会社で泊まりコースの新年会を石和温泉で行なった事がありました。

その時同僚のパートさんが子供を連れて参加すると聞き、若かった私はガキがくるのか、めんどくさいなと思っていたのです。

新年会当日になりその人は予定通り子連れで参加しました。連れて来た子は4歳くらいの男の子で保育園児だったと思います。

その子は来るなり私の近くに来て離れませんでした、そして温泉に入る時もお母さんと女湯ではなく、初めて会った私に付いて来て一緒に男湯に入ったのです。そして宴会も私の近くにずっといました。最後寝る時も一緒にいたいみたいでしたが、流石にそれはお母さんが止めました。そんな彼は別に母子家庭ではなく、ちゃんとお父さんがいて、家庭も普通に円満で何の問題もなかったのです。ただ私の事が気に入ったのでしょうね。

彼は翌月の2月14日におかあさんと会社に出勤してきました、そして私に渡す物があると言ってチョコレートをくれました。顔を赤くして、渡してくれるまでにかなり時間がかかったのも子供らしく微笑ましかったです。

この頃から子供好きの父に似てくるのを自分でも感じ始めます。

私は昔から大人の人にはあまり好かれないのですが、感の良い子供は私に凄く懐いてきます。子供はピュアだから私の本質を見抜くんですね、ある意味精神年齢が近いとわかるのでしょうか(笑)反対に大人は駆け引きをしようとします、そんな人達とは絶対合わないんですよ私は。

それにしても男の子からチョコレートを貰うなんて普通はない貴重な経験をした思い出でした。