いい湯だなの儀式。

午後高遠まで足を延ばし、さくらホテルで温泉に入浴してきました。新年会のおまけとして無料入浴券を頂いたのでそれを使ってみるかと思いついたのです。毎年隣組の新年会はこのホテルで行なっています、最初に利用した頃は新年会特別企画として無料入浴券を発行してくれたのですが、ここ数年はこのサービスはありませんでした。ところが今年からまた復活したみたいです。で、よしこれを使ってみるかと思い立ったのです。そうだ!確か数年前に貰った券もあったはずと、すけべ根性で探したら出てきました、今年の券は利用期限が3月末まででしたが、この古い券はそんな指定はありません。でも5年以上前の物です、だめもとで古い券をフロントに提出すると

「大丈夫です、ごゆっくりどうぞ」と言われました。

ラッキー!そのまま浴場へ直行です。

今年の券はまた次回つかえます。

中に入ると老人が一人着替えて帰るところでした、16時過ぎという時間が時間だけに貸切状態です。私が脱衣場を出る頃もう一人おじさんが入ってきました、二人きりは微妙な人数ですね。見ず知らずの二人で無言で温泉につかる不思議さと言ったらありません。

高遠は天下一の桜で有名です。その為さくらエキス入りのボディソープが置いてあります。温泉につかり、このソープで体を洗い、気分すっきりです。

昔地元にえびす湯と言う銭湯がありよく家族で出かけていきました。風呂から上がる時親父に必ず熱い湯船に入れられ100数えるまで出るなと言うのです。

「いち、にいい、さあぁん」

弟と二人で数えます。

「ひゃぁく」

さあ出る、もうあつい、しぬー。

でも親父は必ず言うんです

「おまけのじゅう」

「えー」

おきまりの儀式です。

時は流れ、えびす湯は廃業、恵比寿ホテルになり、親父も弟ももういません。

今日は一人で湯に浸かり、昔を思い出し一人で百数え、おまけの十をしてきました。

我が家の入浴時の儀式久しぶりでした。